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DSC-T9撮影・画質レビュー [ >DSC-T9レビュー]

T9の撮影・画質に関してのレビューです。
DSC-T1と比較してのレビューにもなってます。
*レビュー中のサンプル画像などはあくまでも参考程度にご覧下さい*
*後ほど、レビュー中のサンプル画像のオリジナルファイルへのリンクをいくつか追加する予定です*
■手ブレ補正機能について

一番の大きな目玉機能と言ってもよい光学式手ブレ補正ですが、ここ1週間ほど使ってきて、その効果を実感してます。今まで使っていたT1ではレンズの暗さや、そのコンパクトさで屋内の撮影では、手ブレの発生はもはや常識でした。

ということで、実験を行ってみました。
撮影機会の多い室内でズーム撮影(光学3倍)することにし、撮影に当たっても手ブレの発生しやすい手持ちで行いました。その結果がコチラ(サイズ以外は無加工)。

【写真左:T1オート撮影 露出時間 1/2秒 WB 白熱灯 露出補正 ±0 絞り値 F4.4 ISO-100】
【写真右:T9オート撮影 露出時間 1/4秒 WB 白熱灯 露出補正 ±0 絞り値 F4.3 ISO-100】
シャッタースピードが同じではありませんが、普通に1/2秒、1/4秒というと手ブレが確実に発生するスピードなので特に問題はないと思います。
で、写真を見ると分かるように、T1の方はブレてボケてしまっていますが、T9の方は輪郭もきっちりと出ていて、手ブレ補正の効果が分かります。またオリジナルサイズだとよく分かるのですが、ブタの胴体部分の文字がT1では読みづらいのですが、T9でははっきりと読み取ることが出来ます。
実際、普通の撮影でもT1と比べて、かなり写真の失敗数が少なくなりました。やはり手ブレ補正の効果は実用十分な感じです。

■ホワイトバランスについて
次に、オートホワイトバランスの精度について実験してみました。
まあ、実験というほどのことではないのですが、私がよく撮影する室内の照明が、蛍光灯なのですが、白熱灯に近い赤みがかった色合いの蛍光灯なので、T1ではホワイトバランスをオートにしておいても適切に補正されず、白熱灯の設定に合わせないといけませんでした。

ということで、先ほどと同じようにズーム撮影(光学3倍)してみた結果が以下の写真です。
(サイズ以外は無加工)

【写真左:T1オート撮影 露出時間 1/6秒 WB オート 露出補正 ±0 絞り値 F4.4 ISO-100】
【写真右:T9オート撮影 露出時間 1/8秒 WB オート 露出補正 ±0 絞り値 F4.3 ISO-100】
写真の通り、T1の方が赤みがかって映っており、T9の方がより自然な色合いで写っています。とは言え、T1ほどではないのですが、やはり少し赤みがかってはいます。
従って、オートホワイトバランスの精度は向上していることは分かりますが、まだまだもうちょっとというところでしょうか。
もちろん、ホワイトバランスを白熱灯に合わせれば、T1もT9も色合いに問題はありません。それにしても、T1の方は手ブレによってボケてしまいますが、T9では手ブレはほとんど発生しておらず、文字盤もくっきりしてます。

■拡大鏡モードによる撮影について
元々、Tシリーズはマクロ撮影に強いので、T9でもそれは継承されています。
拡大鏡モードでの撮影も可能なのでT1とT9で同じものを撮影してみました。
細かいものといったら時計しか思いつかなかったので、被写体は電池の切れた時計…(笑)。
(サイズ以外は無加工)

【写真左:T1拡大鏡モード 露出時間 1/15秒 WB オート 露出補正 ±0 絞り値 F3.5 ISO-100】
【写真右:T9拡大鏡モード 露出時間 1/25秒 WB オート 露出補正 ±0 絞り値 F3.5 ISO-80】
いずれも迫力のある写りになっており、やはり細かいものに強いTシリーズだなぁというところです。
ISOが異なるので容易に比較は出来ないのですが、気になったのは長針・短針の色合いの違いと、文字盤周囲の白い部品の色合いです。
長針・短針はT1の方が白っぽくのっぺりと写っており、T9では肉眼で見るのとほぼ同じく自然な金属の色合い、質感が描写されています。文字盤周囲の白い部品に至っては、T1の方は白飛びしているような部分も見受けられます。
これは、画像処理エンジンのリアルイメージングプロセッサの性能差のような気がします。この画像処理エンジンはホワイトバランスも制御しているので、オートホワイトバランスの精度が向上していることから、プロセッサ全体も少しずつブラッシュアップされ性能が進化している結果なのかもしれません。

■高感度撮影について
T9のもう一つのウリである高感度撮影ですが、これは感度を上げることでシャッタースピードを上げ、被写体のブレを抑える機能になっています。一般的に高感度になるとノイズがひどくなるので、SONYでは新開発のクリアRAW NRによって、RAWデータ段階でノイズを徹底的にカットするとアピールしていますが…。
まずはサンプル画像です(サイズ以外は無加工)。

【T9プログラム撮影 露出時間 0.62秒 WB オート 露出補正 ±0 絞り値 F3.5 ISO-640】


【T9オート撮影 露出時間1秒 WB オート 露出補正 ±0 絞り値 F3.5 ISO-320】 いずれもここまでリサイズするとほとんど問題ないくらいノイズが分かりません(笑)。
ちなみにT9でオート撮影を行うと、もちろんこういう状況ではISO-320になりますが(オート撮影ではISO-320が上限)、昼間でもちょっと暗いとすぐにISOの値が上がるように設定されています。

このままではノイズの具合が分からないので、オリジナルサイズから画像中央のビル部分をトリミングしてみたのがコチラです。(トリミングした以外は無加工)

【写真左:ISO-640 写真右:ISO-320】
うーん、ISO-640ではかなりノイズが目立ちます。オート撮影での上限値であるISO-320でも微妙なところでしょうか。ISO-320が個人的にはギリギリのノイズ許容範囲という感じですが、人によっては許容範囲外になるかも。
やはり、夜における高感度撮影はあまり向いていないようで、昼間のような十分に明るい状況においての被写体ブレ対策として高感度撮影を利用するのが良さそうです。

■全体的な画質について
この1週間を通じて思ったことなのですが、T9の全体的な画質はT1より数段上のような感じです。
T1よりなにかキリっとした写真を撮れる感じがしますし、撮影される色合いもより自然に幅広い描写になっているのではと思います。そのことを初めて感じた写真がコチラ(サイズ以外は無加工)。
【T9プログラム撮影 露出時間 1/160秒 WB オート 露出補正 ±0 絞り値 F4 ISO-80】 葉の輪郭がピシっとして、画面奥から陽の光を受けて葉の色合いが複雑に変化しているのを上手く描写しています。

レンズはバリオテッサーでT1とほとんど変わっていないので、T9の全体的な画質はホワイトバランスの精度向上=リアルイメージングプロセッサの性能向上により、コンパクトデジタルカメラとしては非常に満足できる画質になっている印象です。


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