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リブリエディスプレイレビュー [ >LIBRIe[EBR-1000EP]レビュー]


ちょっと前回のレビューから間を置いてしまいましたが、今回はディスプレイについてのレビューです。

リブリエのディスプレイは液晶ではなく、E INK方式電子ペーパーですが、それについての詳しい情報はSONYのWEBにて、詳しく説明されています。

使ってみての印象としては「電子ペーパー」の名前は伊達じゃないってところでしょうか(笑)。
いや、ホントにすごいと思いました。まさに紙そのものです!
ディスプレイの見た目の素材感というものは、プラスチックボードに文字が印字されているといった素材感を感じます。言うなれば、プラスチックカードのトランプのような…って、なんかあまりよく分からない表現ですね…(笑)。

ちなみこれはまんがサンプルとしてリブリエ本体に収録されているゲゲゲの鬼太郎です。

よく見れば、若干ながらジャギーがあるのが分かりますが、細かいところまで滑らかに描写されてます。紙での描写とほとんど変わりないです。

で、このディスプレイの特徴はその視野角の広さです。

ほぼ180度の視野角を確保するディスプレイなので、液晶などと比べるとその差は歴然。
つまり、そういう点でも紙とほとんど同じ性能を持っていることになります。

ディスプレイの表示設定は切り替えることが出来ます。
「MENU」ボタンを押すと、メニュー画面が現れます。

ここで、ジョグダイヤルや数字キーを使って変更したい項目を決定します。ちなみにそれぞれの項目は右に書かれている数字に対応していて、数字キーを使うことで1発で任意の項目に飛ぶことが出来ます。ジョグダイヤルでは動作が緩慢なので、数字キーでショートカットした方が効率的(=実用的な速度が得られる)です。

で、メニュー画面で「画面設定/消音」を選択します。

すると、こんな設定画面が現れます。この画像を見れば分かるように、表示設定の値が「4値(きれい)」と「2値(速い)」の2種類用意されています。初期設定では「4値」に設定されています。

「4値」での文字描写はこのような感じです。(サンプル小説として収録されている坊ちゃんです)

4値ではE INK方式電子ペーパーの特性を活かした綺麗で滑らかな表示が可能ですが、画面切り替えの度に一瞬ですが暗転します。おそらく暗転することで画面のリフレッシュを図っているものと思われますが、人によっては気になるかも。個人的には気になりませんが、試しに見てもらった周りの友人たちからは暗転するのが気になるという感想がやや多かったです。

で、速さ重視の「2値」ではこのような感じです。

文字自体の綺麗さが「4値」の時とまったく違います。これでは紙と同等の文字描写とはお世辞にも言えないですね…。その代わり、画面切り替えにおいては暗転することなく、素早く切り替わります。

ですが、速さ重視にするとそれなりにデメリットも…。

暗転しないので画面がリフレッシュされず、画面切り替えを繰り返すと、前に表示していたものがうっすらと残ってしまうのです。残ってしまったものの上に新たにあまり綺麗ではない描写がされるので、余計と見難い描写になっていってしまいます。また、うっすら残るだけでなく、画面全体が画面切り替えを繰り返す度に段々と黒くなっていきます。それじゃあ、最後には真っ黒になってしまうのかと言うとそうではなく、そうならないために、十数~二十数ページほど画面切り替えを繰り返すと、自動的に1度暗転して画面全体をリフレッシュしてくれるようになっています。
リフレッシュ直後は、今までどれだけ画面が黒かったのか、前の描写が残って見難かったのかが非常によく分かってしまいます。

ということで、速さ重視の表示ではかなりの部分で見易さという要素を失ってしまう結果となります。
なので、個人的には「4値」で見ることにしてますが、電池の消費が「4値」の方が大きいのかな…と。詳しいことはよく分からないのですが、なんだか電池の減りが激しい気がします。
出来れば中間である「3値」の設定が欲しかったかもなぁという印象ですね。「4値」は絵が主である漫画を読む時に使い、小説など文字主体のものは「3値」を使うという感じが良いような…。さすがに「2値」では読んだ気がしないので…(^^;)。

ちなみに「2値」における前に描写したものが残るというのは、紙の書籍でいくと薄い紙の本というイメージでしょうか。なので、前のページが透けて見えるという感じ。

USBでリブリエとPCを接続中の際は、「4値」でも「2値」でもそのような画面を見ることができます。
この時は、別にリブリエを見ることはほとんどないので、こんな感じでも全然問題ないのですが、ここにE INK方式電子ペーパーの特性がよく現れているかな…と。

いずれにしろ全体的に見れば、ディスプレイの描画性能はかなりのもので、紙とほとんど遜色ないものになっています。また、液晶のようにバックライトがないため、暗闇では見えませんが(そこも紙の本と同じ(笑))、長時間観ていてもまったく目に疲れが出ません。ちなみに液晶にあるコントラスト調整機能も搭載されていません。てか、そんな機能はいらないほど高いコントラストが実現されていて、ホントに見易いです。

以前は、CLIEで電子書籍を読んでいたこともあるのですが、画面の小ささに加え、長時間読んでいるとどうしても目の疲れを覚えました。その点、リブリエは画面が大きく(ほぼ文庫本1ページ分)て、文字描写も紙同様に見やすく、目にも優しいとくれば、このディスプレイはホントに電子ペーパーなんだなとつくづく実感します。全体的にまったく紙の描写との違和感がありません。
まったくもって紙そのもの!という感じで、印字する素材が紙からプラスチックに変わったかな…?と思うくらいです。

むしろ、下手な紙書籍よりも読みやすいかもしれません。フォントは適度に太字(4値時)ですし、おまけに紙では不可能な拡大表示も可能なので紙よりメリットがあると言えますね。
とはいえ、拡大表示はほとんど100%表示(原寸大表示)で十分なので、あまり使わない機能ではありますが…(笑)。

―――――
ということで、ディスプレイについてのレビューでした。
次回はいよいよ使い勝手についてのレビューをしてみようと思います。


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