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リブリエの使用感 part1 [ >LIBRIe[EBR-1000EP]レビュー]

体験が始まってから2週間あまり。
ほとんど毎日のように使ってみて気付いたこと思ったことなど…。
まずは全体的な使い勝手と問題点について。
【追記:12/14】
勢いで書いてしまったところもあるので、少し整理して構成し直してみました。


■小説などの書籍の閲覧は最高!!だけど、辞書は…
一度読む態勢を整えてからただ小説を読む分には、動作の緩慢さをまったく意識することなく、ページをめくりすぎることもなく、紙書籍よりめくりやすい(なんと言ってもほとんど手を動かさなくてイイ!)ので、抜群の閲覧ツールと言えるのですが、各種設定や、色々なページをめくったりする辞書などの閲覧には不向きです。

特に辞書としての使い勝手は、電子辞書にかなり劣ります。情報の閲覧性は飛び抜けて見易いのですが、何しろ動作が遅いので語句を入力するにもワンテンポ遅れ、リブリエがマッチする語句を検索するのにも遅れがちなので、気になったことをささっと調べるのにはまったく向いていません。

つまり…。
 ・1ページ1ページを順に読んでいく小説などの閲覧には最高のツールであるということ。
 ・あちこちのページを盛んにめくったりする辞書などの閲覧には向かないということ。

結論から行くと、個人的には今のところ以上のような印象を持っています。
とにかく問題なのは、その動作の緩慢さでしょう。これに尽きます。
この一点がリブリエのデメリットの全てにつながっていると言っても過言ではありません。

■起動から分かるその動作の緩慢さ
まず何から緩慢さが分かるかと言えば、その起動から…(笑)。
電源スイッチをスライドして本体を起動させると、2~3秒後に起動画面(?)が現れ、その約10秒後に「本棚の整理中」と表示され、本棚が表示されるのがその15秒後ぐらい。
つまり、電源を入れてから読みたい本を選択できるまでに約30秒ほどの時間がかかります。
これは正直言って、最も改善すべき問題です。
紙書籍は取り出した瞬間から読み出すことが出来ますが、リブリエは取り出してから30秒以上経ってからでないと読み出せない。読む読まない以前の部分で紙書籍に劣ってしまうのです。
なんだか、さあ読むぞ!という気分を削がれてしまう感じ…。

■起動の緩慢さを緩和する方法もあるにはあるけど…
それを緩和させる方法として、スタンバイ状態へ移行があります。
このスタンバイへの移行と復帰は実用的な速度で非常に使い勝手が良いので、外での使用ではスタンバイに移行させておいた方が良い感じです。ただしパワーマネジメント機能によりユーザの設定した時間(10・15・30分の3つのうちから一つを選んで設定)が来ると自動で電源が切れます。従って、辞書として使う時などは意外と30分以上経ってから引く事も多いので、その度に起動させるのはかなりの手間になってしまうのも事実です。
自宅での使用は迷わずAC電源で使うのが一番ですね。電池の減りも心配しないで良いし、スタンバイにせずともそのまま電源を入れっぱなしにしておけるので。(AC電源ではパワーマネジメント機能は働かない)

■起動後も緩慢さに変わりはない
と、起動の遅さも問題なのですが、起動後の全体的な動作も緩慢です。
本体のボタンを押して画面が変化するのに、どうしても1~2秒近くの時間がかかります。
これは小説など1ページ1ページを順に読んでいく書籍ではまったく気になりません。
というのも、紙書籍でもページをめくるのにはそのぐらいの時間がかかるので。まあ、ひょっとしたら紙書籍よりは若干早くめくれるかも(笑)。

しかし、メニュー画面の呼び出しや設定時にはその遅さが目に余ります。
項目の選択にはジョグダイヤルでカーソルを動かして行うのですが、ジョグダイヤルの機敏な操作性に反して、本体の反応がとろとろしているので、ホントにイライラしてしまいます。

それを回避するために、ほとんどの選択項目には適時1から9までの数字が割り当てられており、ジョグダイヤルを回す代わりに、数字キーを押すことで任意の選択項目へすぐに飛べるように工夫はされています(このことについてはディスプレイレビューを参照)。

■動作の緩慢さを緩和させる方法としてPCとの連携を強化して欲しい
また、リブリエの機能として本体に取り込んだ書籍をジャンル別に分類して本棚を整理する機能があり、非常に便利なのですが、これまた色々と選んだり設定したりする項目が多いため、動作の遅さを考えると時間に非常に余裕のある時に行うべきかな…と。

おまけにPC側のソフト内の本棚でジャンル別に分け、そこからリブリエに書籍データを転送してもPC側のジャンル設定は転送されず、リブリエ側では未分類として処理されます。書籍データを転送する際にPC側からリブリエ内を(設定や本棚整理など)操作できると良いと思うのですが、どうやらそれは無理みたい。書籍データの転送自体はドラッグ&ドロップであっという間に転送できる分、かなり残念に感じます。

うーむ。せめてPC側からリブリエを操作できるようにするか、PC側で全ての書籍データや本体設定を出来るようにして、リブリエへ全部転送するような形にした方が良いと思います。もしくはCLIEのようにPCでもリブリエでも設定変更を可能にしておいて、ホットシンクで同期させるような感じでもいいですね。書籍データは同期させるよりは、SonicStageのごとくチェックイン/チェックアウトの概念の方が分かりやすい気もします。

■結局のところデメリットは…?
実用上で、起動の緩慢さはともかくとして、動作全体の緩慢さはかろうじて許容範囲内という感じもします。というのも、各種設定等は一度してしまえば変更することは少ないので、それほどデメリットと感じることもないからです。

ということで、
 ・読みたい時にさっと読み出せない起動の遅さ
 ・知りたいことをささっと調べられないという辞書閲覧に不向きなところ

以上、二点が常時感じてしまうデメリットになるかと思います。
全体の動作の遅さには個人差はあるでしょうが、本を読む時は大抵の場合は時間のある時(=心に余裕がある時)なので、まぁ許容範囲内…か…な(^^;)??
そんなことを言うと、起動の遅さも辞書閲覧の不便さも許せてしまう気がしますが、そうはいかないのが不思議なところ(笑)。

―――――
次回は電池の持ちやTimebookTownについてレビューしてみます。


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