SSブログ

リブリエの使用感 part2 [ >LIBRIe[EBR-1000EP]レビュー]

体験が始まってから3週間あまり。
ほとんど毎日のように使ってみて気付いたこと思ったことなど…。
part1の続きとして、電池の持ち、TimebookTownについてレビューしてみます。

■意外と電池が持たない…かも。
リブリエはE INK式の電子ペーパーであるため、液晶のように表示している時も電力を消費するわけではなく、ページの切り替え時に電力を消費することになります。で、SONYの公称値では、約1万ページのページ切り替えが可能となっていますが、使ってみての実感は1万ページも持たない…感じ。

このSONYの約1万ページという測定の仕方が、「ソニー標準モードによる測定」としか書かれておらずよく分からないのですが、おそらく一度起動してからの限界ページ切り替え数ではないかと…。 やはり、普通に使っている分には何度も電源を入れたり、切ったりするわけで、本体の起動にはそれなりに電力を消費すると思われます。また、辞書のような多くのページをあちこち見るような使い方でも、観ている量は大したことがなくてもページ切り替え数としては結構カウントされるような感じなので、それなりに電力を消費するのかもしれません。

実際に、単行本(各250~300ページ程度)を5冊ほど読んだところで電池切れになってしまったので、大体1250~1500ページほどでしょうか。これに辞書のような使い方も含めたとしても、3000ページにはならないと思うので、やはり公称値の1万ページには程遠い感じです。

これは、ちょっと微妙なところですね。
本体に多くの書籍を入れられても電池がなければ意味がない…(^^;)。
結果的にその都度、電池を購入していくことになるわけですが、ランニングコストとしては大きいような…。ただでさえ本体価格が高いのに、さらに電池代が積み重なっていくわけですからちょっと厳しいと思います。
いっそのこと充電池式にしてくれればと思うことがしばしば。そうすれば、乾電池よりはランニングコストを意識することがないのでいいと思うのですが、技術的に難しいのでしょうか…。

■TimebookTownは…。
ネット上の貸本屋であるTimebookTownからの書籍のダウンロードは非常に簡単ですし、あっという間に出来る点は特に問題ありません。
ダウンロードを選択すると自動的にLIBRIe for Windowsが起動して、書籍のダウンロードが開始されます。終了すればすでにLIBRIe for Windowsの本棚にダウンロードした書籍が納まっています。
従って、ほとんど意識することなく書籍を効率的に管理することが出来ます。
PC側でのジャンル分けなどの本棚の整理も特に面倒でも難しくもなく便利ですが、その設定がリブリエ本体に転送できない(=同期できない)のが非常に残念です。こことの連携をやはり強化していくべきだと思います。

ところで、TimebookTown自体についてですが、気になったことがいくつか…。
よく図書館などで読みたい本を選ぶときは、実際にぱらぱらと読んで見たりするわけですが、そういうことが出来ないのがちょっと残念です。冒頭の半ページ~1ページほどの分量がそれぞれの書籍の詳細画面で読むことは出来ますが、ほとんど意味がないほどの量に過ぎない気がします。
書籍の紹介文はそれなりに充実しているとは思いますが、個人的には実際に少し読んでみてから、本当に読むかどうかを決めたいので、サンプルページを少し増やして欲しいなぁというのが正直なところです。
何しろ、多くの書籍があるわけですからその中から読みたいものを探し出す(=新しい書籍と出会う)方法の充実及び改善を望みたいところです。

また、決済自体はスマートで問題はないのですが、やはり問題になるのはその価格です。
あくまでも貸本というスタイルですので、大体の書籍は2ヶ月間閲覧が可能な状態でダウンロードされます。2ヶ月閲覧可能で315円程度。これって、良く考えてみると実際の文庫本とあまり大差ない価格じゃないですか?
実際の文庫本はモノにも寄りますが400円程度だとすれば、あまり電子書籍としての経済的なメリットが感じられません。何しろ400円で2ヶ月以上(=一生)読むことが出来るので、なんか315円がもったいないような感じもしないわけではありません。
たまたま、私のよく読む本が文庫本でも売っているので、そう感じてしまうのかもしれませんけど、この辺は個人差もあり、バランスをとるのは結構難しいところです。
(ちなみに閲覧期間は1ヶ月でいいから半額にして欲しいと感じなくもないです…(^^;))

あとは、もちろん書籍の種類の充実です。
まだまだかなり偏った取り揃えになっている感じがします。これについてはこれからに期待するしかないのですけど…(^^;)。

あ、そうそう。
ダウンロードして読んでみた書籍を気に入って、紙書籍を手元においておきたいと思う時もあるのではと思います。(実際、今回の体験でダウンロードした書籍のうちで、紙書籍を買ったものがあります。)
そういう場合を考慮すると、実際の紙書籍を購入できるようなシステムもあれば便利かなぁと、感じました。

以上をまとめると、TimebookTownはまだまだ発展途上にある感じですね。これからの発展次第で、紙書籍とほぼ同等(もしくはそれ以上)の規模やサービスになりうる可能性を感じます。
ただし、紙書籍で流通しているものを全て網羅して、電子書籍化するのか否かということには議論の余地があるかもしれません。流行ものの書籍を重点的に電子書籍化し、今よりも低価格で借りて閲覧するというスタイルに特化するという方法もあり、一概に結論付けられない気もします。
そういったことも含めて、電子書籍そのものが発展途上にあるという象徴がTimebookTownなのかもしれません。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(1) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 2

ciao

こんにちは~一度はずれたリブリエでしたが追加募集で見事ゲットしました
リブリエのレビュー素晴らしい!まさにその通り!!という感想です
電池のもちは本当に悪いですよね1万ページなんてうそ!と思いきや
2階調(白黒)表示で最大約10,000ページの切り替えが可能ですって
という事は、2階調だと15ページに1回切り替えだから
4階調だと600ページ前後?3000ページはかなり持っているほうだと思います
でも2段階じゃとても読めませんよね・・・
リブリエの重さ表示も、電池、カバー抜きですから
数字の魔力?を巧みに利用していると言ったところでしょうか?
ちなみに私は充電池で読んでます。もちが悪いので
フル充電でだいたい1冊250~300ページが限界ですけど
それでは引き続きレポート楽しみにしています
by ciao (2005-12-19 11:01) 

west-wing

ciaoさん、こんばんは。
おお。追加募集でリブリエをゲットされたのですね。おめでとうございます!
つたないレビューですが、読んで頂きホントにありがとうございます。

電池のもちは本当に改善して欲しいところです。2階調では読んだ気がしないし、4階調では電池が持たないなんて…。
私の電池切れまでの実際のページ数は、だいたい2000ページくらいだと思います。しかし、このページ数にはAC電源でのページ数及び2階調でのページ数もカウントされていますので、やはりciaoさんの言うように4階調で乾電池のみでは600ページ前後、かなり頑張って700ページ超というところでしょうか…。うーん。
おまけに充電池では、1冊程度が限界とは…(^^;)。
やはり後継機では電池のもちを是非とも改善して欲しいですね。いや、他にも色々と改善して欲しいところは多いですけど(笑)。
by west-wing (2005-12-19 18:31) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。